実録!銀行案件は避けるべきなのか
どうもさくらいです。
フリーランスになった場合受けない方がいい案件として、金融系の案件はやめた方がいいという意見が多いです。
実際どうなん?ってとこを、やめた方がいいという要因に対して実体験を元に記します。
結論から言うとやめた方がいいと思います。
私はソフトハウスに新卒で入社し、金融系の保守案件に2年ほど参入しておりました。
言語はお決まりCOBOLで、システム改造要件やリプレイス、障害対応など作業範囲はなかなか広かったです。
やめた方がいい要因1:無駄なルール
保守的な現場なのでルールに対しかなり厳格です。
事例は様々ですが、例えば本番端末にリリース作業を行う場合本番作業承認依頼が必要でした。
リモートログインの手順(いるか?これ)からエビデンスの取り方(プリントスクリーンでエクセルにはりつけ(笑))まできっちり細かく書かなくてはいけません。
それを上長に提出、承認印をもらい次は銀行の偉い人に承認印をもらいます。
ここまで大体3日かかります。
そして実際の作業ですが、かならず作業者、検証者が1名ずつ必要で、一人では作業できません。
1工程終わるごとに二人で印鑑をおしていきます。まじめんどい。
作業終了後は押印済みの依頼書とエビデンスを銀行に送付します。
基本的に実作業時間の5倍くらいの時間がかかりますね。もし10秒で終わる作業をするとしても4日はかかります。
やめた方がいい要因2:時間制約
保守的な(ry まずシステム稼働時(7時~23時)には本番作業はできません。
定期的に夜間作業、休日作業を行わなくてはいけません。
大体のことは99.9999%本番作業に影響ないのですが、「なんかいや」という理由で夜間、休日作業をさせられます。
まぁこれもそこそこ嫌ですが夜間作業時に障害が被った場合悲惨です。
22時~7時のスケジュールだったとしても障害対応に入らされ22時~22時というキングクリムゾンスケジュールに変更されます。
やめた方がいい要因3:障害の悲惨さ
2の要因でも触れていますが、障害発生時の現場に日本国憲法は適用されません。
寝てようが飯食ってようがオペレータから電話がかかってきます。
オペレータ「えーと、夜間バッチのXXXX.dllが異常終了してエラー番号が013567で・・・アバダケタブラ」
私「(エラー番号言われてどうしろと)」
要するに出てこいという旨の電話を受け出社し、いまいちよくわからないエラーのリカバリを行います。
前例のあるエラーが大体(影響範囲がーとかいいながらソース修正せずにそのままみたいなことがよくあります)なのでまあまあなんとかなりますが、終わった後も障害報告書の提出を求められます。
障害対応した人が報告を行うため、その人がお客さんから怒られます。
最後に
あくまで私の現場はこうだったというものではありましたが、大体こんなもんじゃないかなーと思います。
スキルアップの面でも新しい技術が導入されることなどほぼないので見込めないし、ほんとメリットないかもしれません。